日本盛「植物生まれの酵素」の効果と口コミ

11.「植物生まれの酵素」が生み出す短鎖脂肪酸の働き

 

 

 

 

 

 

 

 以前に「植物生まれの酵素」に含まれるフラクトオリゴ糖がビフィズス菌の働きで短鎖脂肪酸に変わることを指摘しましたが、ここでは短鎖脂肪酸が健康を維持するうえで重要な働きをしていることを確認します。

 

 

(1)短鎖脂肪酸とは?

 

 短鎖脂肪酸がどういうもので、どういう働きをするか知るためには、最初に脂質についての大枠を押さえておく必要があります。
 (核心だけを知りたい場合は(2)をご覧ください。)

 

 

@脂質の種類と働き

 

 脂質は、糖質(炭水化物)およびタンパク質とならぶ3大栄養素の1つです。
 しかし脂質は水に溶けず、有機溶媒(ベンゼン、クロロホルム、アセトンなど)に溶ける物質の総称です。
 脂質は、糖質やタンパク質が1グラム当たり4kcalのエネルギーを持つのに対して、1グラム当たり9kcaのエネルギーを持っていることはよく知られています。

 

 

 

 

 体内に存在する脂質は、中性脂肪、脂肪酸(遊離脂肪酸)、コレステロール、リン脂質の4つに分けられます。

 

@中性脂肪

 

 食品に含まれる脂質の多くを占めるのは中性脂肪です。
 中性脂肪は、トリアシルグリセロールあるいはトリグリセリドとも呼ばれ、脂肪酸とグリセロール(グリセリドあるいはグリセリン)がエステル結合したものです。

 

 グリセロールは、以下の構造式で表示されるアルコールの仲間です。
CH2OH
|
CHOH
|
CH2OH

 

 エステルは、次の一般式を内部に含む化合物です。
R-C-O-R 
||
O

 

 脂肪酸については次項以下で述べます。
 中性脂肪は、植物性の油や動物の脂などに含まれています。
 中性脂肪は主にエネルギー源として使われます。

 

A脂肪酸

 

 脂肪酸は、炭化水素の一方の端にカルボキシル基(-COOH)を、他の末端にメチル基(-CH3)をそれぞれ一個持っている物質です。
 脂肪酸は中性脂肪の成分であり、エネルギーとして利用されます。

 

 脂肪酸はその構造によって飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸に分類されます。
 詳細についてはAとして述べます。

 

Bコレステロール

 

 

 コレステロールは、リポタンパク(脂質がタンパク質と結合して可溶化の形態を作り、血液中を運搬されので、このような脂質の運搬体がリポタンパクと名付けられます)として血液中に溶け、体中に運ばれます。
 コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料になりますので、身体に不可欠です。

 

 コレステロールは、主にLDL(低比重リポタンパク)とHDL(高比重リポタンパク)に分類されます。
 LDLは、肝臓などで作られたコレステロールを全身の細胞に運びますが、その量が多すぎるとその中のLDLコレステロールが動脈硬化を発生・進行させ、高血圧症や糖尿病の引き金になります。そのため悪玉コレステロールと呼ばれます。

 

 HDLは、全身の細胞で余ったコレステロールを回収し、動脈壁へのコレステロールの沈着をふせぎ、動脈硬化を予防します。
 そのため善玉コレステロールとも呼ばれます。

 

Cリン脂質

 

 リン脂質は、グリセロールに飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、リン酸の3つが結合したものであり、細胞膜を形成する主成分です。
 水と油の両方をなじませる性質(両親媒性)を持ちます。

 

 代表的なリン脂質として大豆や卵黄などに多く含まれるレシチンがあります。

 

 

 

A脂肪酸の種類と働き

 

 脂肪酸は、主に炭素(C)と水素(H)、酸素(O)の3つの元素がつながりあった、長い鎖状の物質として存在しています。
 鎖の部分は、炭素と水素が連続して結合しています。

 

 脂肪酸は、炭素の二重結合の有無、またその数の位置により、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。

 

@飽和脂肪酸

 

 飽和脂肪酸は炭素の二重結合が見られない脂肪酸です。
 飽和脂肪酸には、炭素数14以上の長鎖脂肪酸、8〜12の中鎖脂肪酸、7以下の短鎖脂肪酸があります。

 

A長鎖脂肪酸
 アラキジン酸(落下生油)、ステアリン酸およびパルミチン酸(ラード、バターや植物の油に広く分布)、ミリスチン酸(ヤシ油)など。
 エネルギー源として使われます。
 体内で合成されるコレステロールの原材料としても使われ、不足することはほとんどありません。

 

B中鎖脂肪酸
 ラウリン酸(ココナッツオイル、パームオイル)、カプリン酸およびカプリル酸(バター、植物性油に少量存在)など。
 水に溶けやすく、そのまま肝臓内の門脈の血液中に取り込まれて全身に回るので、効率よいエネルギー源になります。
 胃に負担をかけず、体脂肪にもなりにくい性質を持っています。

 

 

 

C短鎖脂肪酸
 短鎖脂肪酸は炭素数6以下の脂肪酸です。
 酢酸(酢の原料)、プロピオン酸(単体は無色の油状液体、特有の臭気を持つ)、酪酸(バターなどに少量存在)などが主なものです。
 これらの短鎖脂肪酸は、人体内では水溶性の食物繊維や糖質の発酵で生じる物質で、炭素の鎖の連結が短いため、すぐにエネルギー源として利用されます。
 詳細については以下の(2)で述べます。

 

A不飽和脂肪酸

 

 不飽和脂肪酸は、脂肪酸の内部に炭素の二重結合を含むもので、二重結合が一個のものを一価不飽和脂肪酸と言い、二重結合の部分が複数あるものを多価不飽和脂肪酸と呼びます。
 また不飽和脂肪酸は、メチル基の炭素から数えて二重結合が存在する位置によって、n-(あるいはオメガ)○系と名付けます。

 

A一価不飽和脂肪酸

 

 炭素の二重結合が一つだけあるもの。

 

a n-9系
 9番目の炭素が二重結合しています。
 オレイン酸など。
 最も一般的な脂肪酸で、オリーブ油やナタネ油などに含まれます。
 酸化しにくい性質があるので、過酸化脂質になりにくいと言われます。

 

b n-7系
 パルミトオレイン酸など。
 ほとんどすべての脂肪に存在します。キャノーラ油、サラダ油に含まれます。
 摂りすぎると肥満の原因になります。

 

B多価不飽和脂肪酸

 

 炭素の二重結合を二つ以上持っています。
 生体の機能を調節する物質エイコサノイドを作る材料になります。 

 

a n-6系
 鎖の端から6つ目と7つ目の炭素の間に最初の二重結合があります。
 リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸など。
 肉類、種子類に多く含まれています。
 血液中のコレステロールを減少させる作用を持ちますが、摂り過ぎはHDLコレステロールを減少させます。

 

b n-3系
 鎖の端から3つ目の炭素と4つ目の炭素の間に最初の二重結合があります。
 α-リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)など。
 魚(マグロ、サンマ、サバなど)の油やえごまに多く存在します。
 血液中のLDLコレステロール、中性脂肪を減らし、HDLコレステロールを増やす作用があります。
 しかし、非常に酸化しやすい性質も持っています。

 

 

※ n-6系、 n-3系の脂肪酸は、体内で合成できないか、または必要量が合成されないため、食物からとる必要があるので、必須脂肪酸と呼ばれています。
  n-6系に偏ると、血液を固まりやすくする物質や炎症反応を起こりやすくする物資が増え、脳卒中や心筋梗塞、ガン、リュウマチ、動脈硬化などにかかりやすくなることがわかっています。
  n-6系とn-3系との比率は3:1が良いとされています。

 

 

 

 

(2)短鎖脂肪酸の生成と働き

 

 短鎖脂肪酸は自然界にも存在します。
 しかし人間の健康にとって重要なのは体内で生成される短鎖脂肪酸とその働きです。
 以下そのことを確認します。

 

@人体内での短鎖脂肪酸の生成

 

 人の大腸内では善玉菌と呼ばれる腸内細菌が食物繊維(難消化性糖類)を自らの酵素を用いて発酵させる際に、酢酸、プロピオン酸、酪酸といった短鎖脂肪酸を産生します。
 酢酸は脂肪合成材料となり、プロピオン酸は肝臓における糖新生の材料として使われ、酪酸は大腸の主要部分の栄養素となります。

 

@腸内環境の改善

 

 短鎖脂肪酸は、その95パーセントは大腸粘膜から吸収され、全身において重要な働きをしますが、体内に吸収される前にも重要な働きをします。

 

 短鎖脂肪酸は酸性の成分ですので、短鎖脂肪酸ができると弱酸性の腸内環境になります。
 弱酸性になると、悪玉菌の出す酵素の活性が抑えられるため、発ガン性物質である二次胆汁酸や有害な腐敗産物ができにくくなり、腸内環境が健康に保たれます。
 こうして結果的に大腸ガンはじめ各種のガンが予防されることになります。

 

 また腸内環境が弱酸性になることで、カルシウムやマグネシウムなどの重要なミネラルが水溶性に変化するので、より体内に吸収しやすくなり、ミネラル不足を補うことができると言われます。

 

A大腸における発酵・吸収の意味

 

 かつて消化吸収は小腸段階で終了し、大腸は単に糞塊を形成する機関に過ぎないとみなされていました。
 そして食物繊維も人体には栄養として吸収しがたい難消化性成分と規定されてきました。

 

 しかし現在酵素の働き、それも人間のではない、腸内細菌の酵素の働きに着目されることによって、大腸および食物繊維の位置づけも大きく変わってきています。
 腸内細菌の酵素によって食物繊維が短鎖脂肪酸に変換される場として大腸が位置付けられ、食物繊維は食物の無駄な成分ではなく、短鎖脂肪酸の材料と評価されるにいたっています(奥恒行・山田和彦編集『基礎から学ぶ生化学 改訂第2版』(南江堂、2014年)16、70〜75ページ)。

 

 そして腸内細菌の酵素も、腸内細菌が人間の臓器ではないことから、体外酵素の1種と位置付けられるにいたっています(鶴見隆史『「酵素」の謎』(祥伝社、2013年)159ページ)。

 

 

 

 

A短鎖脂肪酸の働き

 

@全体的働き

 

A消化・吸収を主導
 大腸粘膜から吸収された短鎖脂肪酸は、すべての消化管と全身の臓器の粘膜上皮細胞の形成と増殖を担い、粘液を分泌させる働きをしています。
 つまり、胃液も腸液も膵液も胆汁もすべて短鎖脂肪酸から形成され、大腸粘膜などは、100パーセント短鎖脂肪酸をエネルギー源としています。

 

B肥満の予防
 短鎖脂肪酸は、脂肪細胞にある短鎖脂肪酸受容体に作用して脂肪細胞へのエネルギーの取り込みを抑制し、脂肪細胞の肥大化を防ぎます。

 

 また短鎖脂肪酸は、神経細胞にある短鎖脂肪酸受容体にも作用し、交感神経系を介してエネルギー消費を促すなど、エネルギーバランスを整える働きがあります。

 

A個別的働き

 短鎖脂肪酸の個別的な働きも明らかにされてきています。

 

A酢酸
 抗菌活性(大腸菌の毒素が入り込むのを防止)、生合成素材(体液のかなりの部分の素材)、エネルギー源(細胞内のミトコンドリアに働き、エネルギー活性化を促進)、血清コレステロールの上昇、酸素の摂取機能を高める、結腸の血流促進、カルシウムの吸収促進

 

Bプロピオン酸
 糖新生の促進(肝臓の糖代謝の材料)、肝臓ガン細胞増殖の抑制、血清コレステロールの低下、カルシウムの吸収促進

 

C酪酸
 大腸粘膜のエネルギー源、抗ガン性、ガン遺伝子の抑制、細胞分化、正常細胞の増殖促進、ガン細胞のアポトーシス(自死)促進、ヘモグロビンの合成促進、糖尿病の予防・改善、食欲の抑制、免疫機能の調節

 

 

 鶴見隆史先生は、短鎖脂肪酸の働きが人間の免疫力を上昇させたり、健康を向上・維持させるうえで大変重要な役割を果たしていることを評価して、「短鎖脂肪酸が果たしている役割の発見は、ファイトケミカルの発見に並ぶほどの価値があると思っています」(『「酵素」の謎』168ページ)と述べています。

 

 

 

 

(3)「植物生まれの酵素」と短鎖脂肪酸

 

 以上のように短鎖脂肪酸が果たしている重要な役割を確認したうえで、「植物生まれの酵素」を摂取することの意味を考えてみます。

 

@「植物生まれの酵素」の中に短鎖脂肪酸の材料が入っている

 

 既にみたように、「植物生まれの酵素」には消化酵素では分解されないセルロースや小腸では消化されない難消化性のフラクトオリゴ糖が配合されています。
 これらは大腸で腸内細菌によって短鎖脂肪酸に代謝されます(『基礎から学ぶ生化学 改訂第2版』70ページ)。
 したがって「植物生まれの酵素」を飲んでいれば、短鎖脂肪酸の材料を自動的に摂取することになり、短鎖脂肪酸の恩恵を受けることになります。
 つまり短鎖脂肪酸の免疫力上昇、健康向上・維持の働きを享受できます。

 

A「植物生まれの酵素」そのものが短鎖脂肪酸の材料になる

 

 上で挙げたセルロースやフラクトオリゴ糖の量はわずかですので、そこから産生される短鎖脂肪酸の量も少なく、得られる短鎖脂肪酸の恩恵も微々たるものかもしれません。

 

 しかし、実はセルロースやフラクトオリゴ糖だけでなく、「植物生まれの酵素」そのものも短鎖脂肪酸の材料になるのです。
 短鎖脂肪酸の材料になるのは、熟した果物、わかめ、昆布などに含まれる水溶性の食物繊維、穀物、大豆、キノコに含まれる不溶性の食物繊維だけでありません。
 黒酢、酢、梅干し、ピクルス、酢の物、ラッキョウ、漬物、キムチなどの発酵食品も短鎖脂肪酸の材料になります(鶴見、前掲書168〜169ページ)。
 「植物生まれの酵素」も発酵食品です。
 したがって、「植物生まれの酵素」を摂取すれば、それだけ多くの短鎖脂肪酸の材料を確保したことになるのです。

 

B「植物生まれの酵素」を飲んでいれば短鎖脂肪酸を効率よく産生できる

 

 短鎖脂肪酸の材料になるのは、上で確認したように、多くの食物繊維です。
 しかし、食物繊維をいくらとっても、善玉菌と呼ばれる腸内細菌が活動しなければ食物繊維は発酵せず、短鎖脂肪酸は産生されません。
 したがって短鎖脂肪酸の恩恵を享受するためには腸内細菌を活性化しておかなければならないのです。

 

 「植物生まれの酵素」には2粒当たり11億個もの乳酸菌が含まれ、「植物生まれの酵素」を摂取していれば、腸内環境が整えられていることになります。
 腸内環境が整えられていれば、それだけ効率よく短鎖脂肪酸が産生され、健康維持が容易になると言えます。
 通常の食事をとっていても「植物生まれの酵素」を摂取していれば、腸内細菌が効率よく発酵に取り掛かり、多くの短鎖脂肪酸を作り出してくれます。

 

 このように「植物生まれの酵素」は気づかれない形でわたくしたちの健康の維持・向上に貢献してくれていることがわかります。

 

 

 以上短鎖脂肪酸の働きという観点から「植物生まれの酵素」の効能を考えてみました。
 短鎖脂肪酸の働きはあまり知られていませんので、そうした観点からも「植物生まれの酵素」が老化防止、健康向上に効果があることを提言しましたが、お役に立てたなら幸いです。