日本盛「植物生まれの酵素」の効果と口コミ

3.酵素研究の新たな段階

 

 

 

 

 

 鶴見隆史先生は前出の『最強の福音! スーパー酵素医療』(グスコー出版、2003年)以来多数の酵素に関する著作を出版されていますが、その最新版は『「酵素」の謎―なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか』(祥伝社、2013年)と言えます。
 この本に基づき酵素研究の現段階を簡単に確認してみたいと思います。

 

 

 

 

(1)酵素の働きと種類

 

@酵素の働き

 人間の身体は約100兆個(これまで60兆個とされていました)の細胞から成り立っています。
 細胞の活動のエネルギー源は、3大栄養素ですが、エネルギー源はいわばガソリンで、これだけでは生命活動は実現せず、酵素がいわばバッテリーの役を果たすことによって初めて生命活動が始まります。
 酵素は化学反応の触媒と同じ役割を果たします(『「酵素」の謎』31ページ)。

 

 なお、表題の「酵素の謎」は、酵素が「タンパク質に被われた生命物質」であることはわかっていますが、その生命力がどこから来るのか、を含め、多くのことがいまだ謎であることから付けられています(同上、59ページ)。

 

A酵素の種類

 体内酵素は消化酵素と代謝酵素ですが、消化酵素は相変わらず24種類です。

 

主な消化酵素の種類

 

◆唾液腺:唾液アミラーゼ  ・・・炭水化物をおおまかに分解

 

◆下層胃:ペプシン      ・・・タンパク質をおおまかに分解
       リパーゼ      ・・・脂肪を分解可能なやわらかさにする
       レンニン      ・・・乳製品をおおまかに消化

 

◆小腸  :アミノペプチターゼ・・・タンパク質をポリペプチド(アミノ酸が10〜100結合したもの)にする
       ジペプチターゼ  ・・・タンパク質をジペプチド(アミノ酸が2個結合したもの)にする
       ラクターゼ     ・・・乳糖(ラクトース)をブドウ糖とガラクトースにする
       ホスファターゼ   ・・・脂肪のリン酸塩をやわらかくする
       マルタ―ゼ    ・・・麦芽糖をブドウ糖にする
       スクラーゼ     ・・・ショ糖をブドウ糖と果糖にする

 

◆膵臓  :トリプシン     ・・・ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする
       キモトリプシン   ・・・ポリペプチドを分解し、アミノ酸にする
       アミラーゼ     ・・・デンプンをブドウ糖にする
       リパーゼ      ・・・トリグリセリド(中性脂肪)を分解、脂肪酸にする
                  (鶴見『「酵素」の謎』65ページより)

 

 

 それに対して代謝酵素は現在確認されているものが2万種類に及び、今後も発見が予期されます(同上、62ページ)。

 

 体外酵素は食物酵素だけでなく、腸内細菌の酵素も加えられています(同上、159ページ)。

 

 腸内細菌の働きに注目するところに鶴見先生の独自性が見られます。

 

 

(2)酵素の特性

 

@最適温度

 酵素は44度あたりから50度くらいまでが活性が最も高まります。
 人間の体内では体温38〜40度で最も活性化します(同上、37ページ)。
 食物酵素は熱に弱く、53度の時には2分で失活(効力を失う)します(例外的に70度まで活性を示す酵素もある)(同上、106ページ)。

 

A最適pH

 人間の体は弱アルカリ性が良いとされますが、消化管は部位によって異なります。
 胃は強い酸性でなければなりませんが、小腸の十二指腸は、アルカリ性の環境にならないと消化酵素の膵液は分泌されません。
 これが酵素が単なる触媒と異なるところです(同上、38ページ)。

 

B基質特異性

 一つの酵素が触媒として働ける反応は通常1種類だけですので、人間の活動に応じた酵素が必要になります(同上、41ページ)。

 

 

 

 

(3)酵素と病気との関係

 

 鶴見先生がすべての病気、および老化の原因と見るのは、代謝がうまくいかないこと、代謝酵素の不足であり、 それ自身消化不良→腸内腐敗→血液の汚れという一連の過程によって起こるとされます(同上、190〜191ページ)。
 このことを簡単に確認してみましょう。

 

@消化の問題

 

 私達にとって大事な3大栄養素は、それぞれ小腸で吸収できる分子レベルまで小さくされなければエネルギー源には転化されません(同上、141〜145ページ)。

 

 口から3大栄養素が摂取され、消化・吸収がなされた後、腸内では「発酵」「異常発酵」「小腸絨毛炎症」「腐敗」「酸敗」という5つの現象が見られます。

 

@発酵

 質の良い炭水化物(オリゴ糖、デンプン、食物繊維などの多糖類)を適量食べている時、腸で起こります。
 善玉菌という微生物が働き、有機物を分解している時に起こり、有機酸とガスが発生します。
 このガスは臭いはありません。ここでできる有機酸は「短鎖脂肪酸」です(同上、150〜151ページ)。

 

 短鎖脂肪酸は、具体的には酢酸(脂肪合成材料)、プロピオン酸(肝臓における糖新生の材料)、酪酸(大腸の主要部分の栄養素)で、抗菌活性、カルシウムの吸収促進、抗ガン性、正常細胞の増殖促進、糖新生の促進などの働きを持ち、人間の免疫力を上昇させたり、健康を向上・維持する上で大変重要です(同上、164〜169ページ)。

 

 発酵は正常な消化活動の帰結と言えます。

 

 

 

 

A異常発酵

 適度な量の炭水化物は消化されて腸で発酵現象を起こし、健康のもととなりますが、摂り過ぎ(食べ過ぎ)ると消化できなかった炭水化物の残留分が腐敗し、この時のおならは臭くなります(同上、152ページ)。

 

B小腸絨毛炎症

 体内に取り込まれた栄養素は、小腸の絨毛で吸収されますが、この腸絨毛が炎症をおこすと、炎症を起こした場所は、テニスラケットのガットが緩んで広がったようになり、本来吸収できない大きいタンパク質分子を血液中に取り込んでしまいます。
 この症状を「リーキ・ガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」といいます。

 

 元来血液中になかったタンパク質を私達の免疫システムは、異物と判断し、抗体で包んでしまいます。
 これがアレルギーで、これによって起こる疾患として、喘息、鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎、膠原病、クローン病、多くの神経疾患、潰瘍性大腸炎が挙げらられています。

 

 さらにこのような異物が体内に入れば血液が汚れ、微小循環(酸素や栄養物を細胞に届け、二酸化炭素や老廃物を持ち帰る毛細血管の働き)が悪化し、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、肝臓障害も起こります。

 

 リーキ・ガット症候群は、小腸内の悪玉菌が出すアルカリ性物質によって腸の粘膜が溶かされ、腸壁がただれて起こります。
 その原因として、薬ののみ過ぎ、喫煙、アルコールの過剰摂取、タンパク質の過剰摂取、砂糖のとりすぎが挙げられます(同上、146〜150ページ)。

 

 アレルギーがリーキ・ガット症候群と関連付けられたところにハウエル博士以後の酵素学の発展が確認されます。

 

 

 

 

C腐敗

 タンパク質は、膵液や腸液に含まれる様々な酵素によって小腸で消化されアミノ酸になります。
 その時に消化する酵素が不足していたり、タンパク質を過剰摂取すると消化不良が起こります。
 すると吸収されなかったタンパク質は大腸まで行き、そこで過剰アミノ酸や不消化タンパク質を悪玉菌(腐敗菌)が分解していきます。

 

 これが腐敗で、この時できるのがアミノ酸代謝産物の「窒素残留物」で、これはあらゆる病気の原因になる、人体にとって大変有害なものです。

 

 代表的な窒素残留物として、スカトール、インドール、アミン、フェノール、硫化水素、アンモニアがあり、これらはさらに強力な発ガン物質であるニトロソアミンを作り出します。

 

 これらの様々な有害物質が腸から吸収され、血液を汚していきます。
毛細血管はよどみ、それらを取り込んだ細胞は機能が混乱し、生み出された老廃物が組織に停滞し、血行不全や破壊を進めていきます。
 こうして様々な生活習慣病が発生します(同上、151〜152ページ)。

 

 

D酸敗

 酸敗は脂質が腸内で酸化して生じる現象で、腐敗の一種です。

 

 酸敗の問題は、大腸の悪玉菌が繁殖するとともに、二次胆汁酸ができ、その時悪玉菌が腸内のアミノ酸を引っ張ってきて、窒素残留物が作られてしまうことです。

 

 一次胆汁酸は通常の胆汁を指し、その役割は脂肪を乳化し、消化酵素のリパーゼの働きを助けることと腸の蠕動運動を活発化し、排泄の補助をすることなどです。
 その胆汁が腸内細菌の悪玉菌によってリトコール酸デオキシコール酸などに変化したものが二次胆汁酸です。
 これは猛毒で、窒素残留物が作るニトロソアミンと一緒になると大腸ガンの大きな原因となります。
 酸敗は大腸ガンのみならず、そこから生じる毒素が全身に回り、最終的には生活習慣病や難病、全身のあらゆる臓器のガンに波及していきます。 

 

 酸敗の原因脂肪の摂り過ぎです。
 酸化した油や劣化した油、トランス脂肪酸など質の悪い脂肪の摂取も大きな原因になります(同上、153〜154ページ)。

 

 

 

 

A腸内細菌の種類と働き

 

 病気や老化が酵素不足によって起こるとすれば、酵素を補うことによって病気や老化を防ぐことが可能となります。
 鶴見先生が注目するのは、小腸や大腸に生息している腸内細菌です。
 腸内細菌は、腸内フローラ(腸内に細菌が群生している状態)が形成されている大腸が有名ですが、小腸にも相当量が存在しています。

 

@腸内細菌の種類

 

 腸内細菌の総数は、1000種1000兆個と言われています。

 

 腸内細菌には乳酸菌(主に小腸に存在)やビフィズス菌(大腸に存在)などの「善玉菌」、ウエルシュ菌や大腸菌などの「悪玉菌」、どちらにもなりうる「日和見菌」があります。

 

 理想的な比率は、善玉菌3、悪玉菌1,日和見菌6と言われていますが、悪玉菌はこの菌にしかできない仕事があり、存在は認められています。
 つまりコレラ菌などが体内に侵入すると、悪玉菌は束になって攻撃します。
 しかし過剰になると腸内を腐敗させ、様々な疾病を引き起こすので、悪玉菌と呼ばれているのです。

 

 腸内細菌は人間の体が所有する組織ではなく、腸に住み着いている微生物であり、人間と共生関係にあります。
 腸内細菌は、私達が摂取した栄養分の一部を主な栄養源として、分解・合成などの発酵活動をして増殖し、同時に様々な代謝物を産出しています。
 その代謝物を私達がエネルギー源や体の構成要素として利用しているのです。
 したがって腸内細菌は体外酵素と位置づけられことになります(同上、155〜158ページ)。

 

A 腸内細菌の働き

 腸内細菌の働きは、多岐にわたり、病原菌の排除、有害・発がん物質の分解・排泄、ビタミンの合成、ホルモンの産生、腸内pHの調整、腸の蠕動運動の活性化、「快楽物質」と言われるドーパミンを脳へ送る働き、免疫力の活性化など多様な働きをしています。

 

 腸内細菌は、周囲にある食物、たとえば、小腸では消化されない食物繊維や3大栄養素の残留物などに分解酵素を分泌し、分解することで生きています。
 これが人間の消化活動の補助になり、時には農薬などの有害物質も分解・解毒してくれます。

 

 腸内細菌の酵素の力を借りた発酵活動は、人間が作り出せない栄養素を産出するなど、肝臓の働きに匹敵すると言われます。
 私達の体内酵素の働きも、腸内細菌の酵素が活性化してくれます。

 

 健康によい腸内細菌の働きは、善玉菌の活動です。
 善玉菌を増やす方法は2つあり、1つは、ヨーグルト等を飲み、乳酸菌を直接外から補充する方法であり、もう1つは
食物繊維オリゴ糖などの餌を腸内に補給し、善玉菌を増殖させる方法です(同上、159〜160ページ)。

 

 

 

 

B病気にならない方法

 

 病気が消化不良→腸内腐敗→血液の汚れという流れによって起こるなら、病気にならず、健康を保つためには、この流れを遮断すれば良いことになります。

 

@消化不良を防ぐ

 

 鶴見先生によれば、消化不良の一番の原因は「過食」、特に「動物性タンパク質の過食」です(同上、191ページ)。
 ここからは、病気にならないためには過食を避けるという方策が出てきます。
 実際代謝酵素に働いてもらう最適システムとして「少食」が挙げられ、一日2食が勧められます(同上、221〜225ページ)。
 更にはファスティング(半断食)も勧められています(同上、238〜249ページ)。

 

A腸内腐敗を防ぐ

 

 腸内腐敗を防ぐためには、既に見たように、腸内環境を整えることが前提になります。
 すなわち、小腸のパイエル板の表面にあるM細胞(腸管上皮細胞)など免疫反応の中心が腸にありますので(同上、183ページ)、病気や老化に対抗するための免疫力を高めるために腸を健康に保つ努力が必要になります。

 

 具体的には善玉菌を増やし、腸内環境を整えなければなりません。
 食物繊維を多く含む昆布などの海藻類、シイタケ、シメジ、キクラゲなどのキノコ類、梅干や納豆などの発酵食品オリゴ糖を含む、タマネギ、ニンニク、ゴボウ、キャベツなどの野菜類を豊富に摂ることが勧められます(同上、184ページ)。

 

 

 

 これに対して腸内環境が悪い状態が便秘で、便秘は、悪玉菌やそれによって生じるインドールやアミンなどの窒素残留物を腸にとどめ、そのことが難病や生活習慣病を含むあらゆる病気につながります(同上、161〜163,186ページ)。
 便秘を放置しておくと脱腸、憩室炎、大腸ガンなど思いもかけない大病になることがありますので、注意が必要です。

 

B血液の汚れを防ぐ

 

 血液の汚れを防ぐためには、腸内腐敗の少ない、血流が良くなる食物を取ることが勧められます。
 同時に抗酸化力や抗炎症作用の強い食物であることも望まれます。
 このような条件にあった食物が、生野菜、果物、海藻、芋、豆、穀類、そして発酵食品とされ、中でも黒酢と梅干が推奨されます(同上、124ページ)。

 

 

 

 

 ただ、鶴見先生は、生食100パーセントをすすめるのではなく、生食と加熱食は6対4の比率とすることを提言されています。
 アミノ酸ビタミンB 群などは動物性食品から摂取しなければならず、これらは生では食べられないからです(同上、128〜133ページ)。

 

 以上のような病気にならない方法は、最終的には、酵素を取る方法として@ジュース、Aすりおろす、B発酵食品、Cよく噛んで、ゆっくり食べる、D良質な水を飲む、として具体化されています(同上、226〜234ページ)。

 

 この限り、鶴見先生の病気の予防・治療方法は、森下敬一先生の「整腸」→「浄血」の方法と基本的には同じように見えますが、森下先生が食事の基本を「玄米」に置くのに対して、鶴見先生は玄米の栄養価に疑問を呈しています(同上、211〜213ページ)。

 

 それはともかく、以上で見てきたことは、健康を維持し、老化を防ぐためには、体内酵素を浪費せず、腸内細菌を育て、血液の汚れを防ぐことが必要であり、そのためには酵素を含んだ生の野菜や果物を摂り、発酵食品を摂取することが有効だということです。
 こうした観点からは日本盛の「植物生まれの酵素」が健康を維持し、老化を防ぐ上で有力なサプリメントであると評価できる根拠が得られたことになります。

 

 次に「植物生まれの酵素」の具体的な内容について検討することに入ります。